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【遊ぶように稼ぐ?】働き方のマインドはこう変わってきた|戦後から現代、そしてその先へ
世代ごとの価値観の違いって、結局「どの時代を生きてきたか」によるものだと思うんです。
たとえば、今も昔も人は働いているけれど、その“働き方”に対して求められているものや大切にされているマインドって、実は全然違うんじゃないかと感じています。
今回は、そんな「働くこと」に対する考え方の変化を、社会の流れとともに5つのステージに分けて整理してみたいと思います。
① 戦後〜高度経済成長期:「会社のために働く」が正義だった時代
- キーワード:終身雇用/年功序列/モーレツ社員
- 大切にされていた価値観:忠誠心・努力・集団への貢献
焼け野原からの復興。「会社のために尽くすこと」が、生きることそのものだった。
いい学校→いい会社→安泰な人生が勝ち組ルート、個人の夢や自由はまだまだきっと脇役。
会社や集団のために尽くし、苦労できる人が褒められる。根性・忍耐・忠誠心が正義だった時代。
求められたのは:努力する人
② バブル期:「働けば働くほど豊かになれる」と信じられた時代
- キーワード:24時間戦えますか/大量消費/ステータス
- 大切にされていた価値観:華やかさ・忙しさ・勢い
頑張れば報われる。稼げる。遊べる。
「働く=自己表現」という感覚が出てきたのもこの頃かもしれない。
タワマン、ブランド物、高級車、いいスーツ。デキる自分を演出することも仕事の一部だったかもしれないよね。成果を出せる、数字で語れる、華やかで忙しい人が評価される。ステータス重視のわかりやすい成功者だ。
求められたのは:デキる人
③ バブル崩壊〜2000年代:「会社に尽くしても安泰じゃない」と気づいた時代
- キーワード:リストラ/成果主義/就職氷河期
- 大切にされていた価値観:自立・実力・個人主義
終身雇用の崩壊。努力しても報われない現実。
就職できただけでラッキーという不安定な時代。だからこそ「副業」「資格」「転職」など、自分を守る選択肢を持つ人が評価されるようになりました。「自己責任」というワード、会社に頼らず自力で生き抜ける力を持った強い人が求められました。
求められたのは:自立できる人
④ SNSの時代:「楽しそうに働いている人」に惹かれるようになった
- キーワード:ノマド/フリーランス/“好きなことで生きていく”
- 大切にされていた価値観:自由・共感・ライフスタイル重視
何をしているかよりも、“どんなふうに働いているか”“どんな暮らしをしているか”が大事にされるようになってきましたよね。職業や肩書きよりも、考え方やスタイルに人が惹かれる時代。
「楽しそうに働いている人=信頼できる人」
そんな空気感が、SNSを通じて広がっていきました。
好きなことをしている、自由に働いている、そんな姿に人が惹かれ、共感される働き方が支持されるように。
求められたのは:楽しんでいる人
⑤ ポストコロナ時代:「働かない選択」すら、選べるようになった時代
- キーワード:ウェルビーイング/リモートワーク/FIRE/静かな暮らし
- 大切にされている価値観:心地よさ・持続可能性・丁寧な暮らし
コロナを機に、働き方も価値観も大きく変化。
体調や家族との時間を優先したり、あえて「働かない」という選択肢も認められるように。
「仕事」よりも「暮らし」「生き方」に焦点が当たり始め、整った日々を送る人にこそ、魅力を感じるようになってきました。無理をせず、自分のペースで丁寧に生きる。心身の健康、バランス、ウェルビーイングが重視される。
求められたのは:整っている人
一覧にすると…
時代 | 時代に求められた人 |
---|---|
戦後〜高度成長期 | 努力する人 |
バブル期 | デキる人(成果を出せる人) |
バブル崩壊〜2000年代 | 強い人(自立できる人) |
SNS・価値観の多様化時代 | 楽しんでいる人 |
ポストコロナ以降 | 穏やかな人(整っている人) |
そして、これからの働き方は?
AIがどんどん進化し、仕事そのものの意味が再定義されつつあります。
「お金を稼ぐため」だけじゃない働き方──いや、もはや「お金って必要だっけ?」なんて価値観すら芽生えてきている。
ゲーム実況、ネット配信、コンテンツクリエイター、かつては遊んでると見なされたようなことが、今やしっかりビジネスになり、経済を動かしている。仕事ってなんだ?!
「遊ぶように働いている人が、かっこいい」そんなマインドも主流になってきているのかもしれません。